2010/4UP
トイレの便座を新しく交換したので、省エネ性を実測調査してみました
皆さんは新宿パークタワー内のトイレの便座が新しく変わったこと、お気付きになりましたか?(写真1) 昨年8月にSPTエコアクションでこの話題を取り上げましたが、今回更新した便座は、省エネに配慮したタイプなので、実際にどれくらい省エネになったか、実測調査をしてみました。
まず、新しいトイレ便座の機能をご紹介すると、従来から洗浄便座ヒーター・洗浄水加温ヒーターがついたシャワートイレでしたが、これに節電機能が加わりました。トイレの未使用時間に合わせ、便座・温水の温度が段階的に下がるものです。また、便座ヒーターも低温やけど対応として、着座すると便座ヒーターの電源をOFFする機能もあります。
これらの節電機能の効果を確認するため、便座更新前(6月下旬)と更新後(10月上旬)のそれぞれ16日間、男女トイレの調査対象回路に電力量計を設置し、計測しました(写真2)。調査対象のうち、(1)X階S棟は一般的な使われ方のオフィス、(2)Y階S棟は24時間運用しているオフィスです。調査の結果、以下の2点が明らかになりました。
■ 1日あたりの電力消費量
男女トイレともに新しい便座の方が電力消費量が少なくなりました。特にオフィスに人が少ない土休日は、非常に削減率が大きいです。(下表;単位W)
(※) 24時間使用のオフィス階の平日男子トイレにおける削減率が低いのは、宿直男性の使用頻度が多かったためと思われます。
■ 時間当たりの電力消費量
新しい便座の深夜における電力消費量は0Whの時間帯が多く、夜間のエネルギー削減効果は大きいことが分かりました。(下グラフ)
尚、この調査時の外気温度が、更新前(6月下旬):24.0℃、更新後(10月上旬):19.0℃、と5.0℃の差があったため、省エネ性比較をするには気温・水温とも条件があっていませんでした。今後は、更新前調査と同じ条件になる時に改めて調査し、検証する予定です。
今後も新宿パークタワーはこのような設備改修・更新工事を通して、更に環境に配慮したビルになるよう努力しますので、皆さんもぜひ省エネ・環境活動にご協力ください。