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「おせち」って日本の伝統料理だけど...低い食料自給率2009.01.01 UP

皆さんは今年のお正月、おせち料理やお雑煮を食べましたか?おせちやお雑煮は郷土色が表れる料理の一つで、例えばお雑煮を挙げると、関東なら「すまし汁に角餅」、関西なら「味噌仕立てに丸餅」と大別できたり、地域によってはお雑煮のお餅の中に餡が入っていたり、なんていうこともあるようです。

さて、これら日本の食文化の象徴であるおせち料理など、はたして純国産のものはどれだけあるでしょうか?おせちの中身を見ても、エビや数の子、黒豆や醤油・味噌のもとである大豆は5%程度だそうです。伊達巻などに使われる卵も、鶏卵そのものは国産であっても、ニワトリのエサとなる飼料はほとんどを輸入品です。

「では、純国産なら何が食べられるの?」という疑問が出てきますが、農林水産省によると、純国産農作物としてはコメやイモ類など、炭水化物ばかりになるそうです。農水省のホームページでは、実際に普段食べているメニューの自給率(*1)を簡単に算出するソフト(*2)がありますので、ご家庭の食卓にならぶもので自給率を出してみるのも興味深いと思います。

ところで、この自給率、最新データによると40%だそうです。また、都道府県別自給率をみてみると、平成17年度の調査によると、北海道が1位(201%)で、以下、秋田県、山形県と続き、最下位は東京都(1%)でした。「自給率が低い=食料を輸入に依存する」ことになりますが、以下の理由等で輸入そのものがストップすることもあるのです。
 (1)異常気象による作物の不作
 (2)輸出国での価格高騰や港湾スト等に伴う輸出制限・輸出停滞
 (3)有害物質の食品への混入による食品流通の規制
現状で問題がなくても、いつか上記のような問題が発生した時、豊かな国だと思っていた日本に、突然「食糧危機」が襲ってくるかもしれません。

次回は、この食糧危機を回避するための方策の一つである「地産地消」を中心にお話しする予定です。

*1) カロリーベース総合食料自給率 =(1人1日当たり国産供給熱量)/(1人1日当たり供給熱量)
*2) クッキング自給率計算ソフト(農林水産省ホームページからダウンロード)