2009/6UP
新宿パークタワーからの眺望と光化学スモッグ
新宿パークタワーの魅力、それはなんといっても360度見渡せるパノラマビューでしょう。
北側には隣接する新宿中央公園、東側では都庁をはじめとする新宿の超高層ビル群や新宿駅周辺の賑わい、南には代々木公園・神宮の森といった緑豊かなエリアの先にベイエリアの夜景、そして西にはオペラシティの向こうに富士山まで見ることができます。
日本人ならやっぱり富士山が拝めるというのは、うれしいものですよね。
ただ、窓の外を見る時間帯やお天気によっては眺望を得られないときがありますね。「お天気」と一口に言っても、晴れているのに「白いモヤ」がかかっていて、見られないこともあります。これは「光化学スモッグ」かもしれません。
自動車や工場などから排出される窒素酸化物と炭化水素が、太陽の強い紫外線を受けると光化学反応を起こし、オゾンなどの光化学オキシダント(酸化性物質)を発生させます。気象条件によっては、この光化学オキシダントがたまり、白くモヤがかかったような状態になることがあります。この状態を「光化学スモッグ」と呼んでいます。
光化学スモッグは4〜10月にかけての日差しが強くて気温の高い、風の弱い日に発生します。特に、7〜8月は、気温も高く紫外線も強く安定した天気が続くため、光化学スモッグが発生しやすいようです。
光化学オキシダントの濃度が高くなると、目や喉の刺激があり、目がチカチカする、のどが痛い、などの症状が出る場合があります。
東京都では光化学スモッグ発生時には注意報等を発令していますので、「白いモヤがかかっていて、なんだか外の景色がおかしい」と思ったときは外出を控えた方がよさそうです。周りを見渡しながら、注意報等を確認しましょう。
東京都の光化学スモッグ注意報等の発令状況
(新宿区は「区西部」をご覧ください)
http://www.ox.kankyo.metro.tokyo.jp/smog.htm