2011/7UP
エコと数字のはなし(2) 〜 今夏の「15%節電」対策とその効果
今回の「エコと数字のはなし」は、節電対策メニューを実施した場合の効果を、環境面・経済面からも見ていきます。
政府の節電ポータルサイト「節電.go.jp」では、家庭における節電10対策とその実施による削減率(*)を掲載しています。「15%節電」を達成するためには、削減率の合計が15%を超えるように複数の対策に取り組む必要があります。
(*)削減率は、在宅世帯の日中の平均的消費電力(14時:約1,200W)に対するもの。
(1)エアコンの設定温度を28℃に |
削減率:10% (設定温度を2度上げた場合) |
(2)窓にすだれ・よしず等の日除け設置 |
削減率:10% |
(3)エアコンを消して、扇風機を使う |
削減率:50% |
(4)冷蔵庫の設定を「強」→「中」へ |
削減率: 2% |
(5)日中は照明を消し、夜間も減らす |
削減率: 5% |
(6)テレビの省エネ設定、不必要時は消す |
削減率: 2% |
(7)温水洗浄便座の節電機能利用 |
削減率: 1%未満 ((7)か(8)のいずれかで) |
(8)((7)の機能がなければ)便座のプラグを抜く |
(9)電気炊飯器は早朝に1日分まとめて炊く |
削減率: 2% |
(10)待機電力削減(主電源を切る、プラグを抜く) |
削減率: 2% |
仮に家庭で1日3時間、15%の節電を行ったら、1ヶ月で16.2kWhの削減となり、これは約360円の節約、CO2量としても6.2kgの削減につながります。実際には1日3時間だけ実行する方が難しく、もう少し節電効果は期待できるものと思われます。
ただ、平日の日中はオフィスに出ている方が大半。となると、家庭で実行できる対策は、C・FまたはG・Iに限られてきて、削減率は5%程度になるでしょう。そこで、同ホームページでは、オフィスビルでの節電対策も紹介しています。基本的には、空調・照明・OA機器の電力使用を見直すことであり、具体策として照明の間引き、不使用室の消灯・空調停止の徹底、不使用時のOA機器の電源オフまたはスタンバイモード、空調設定温度を2℃上げる、等があげられています。
大事なことは、平日9〜20時、使用電力がピークに達する時間帯にいかに節電するか、ということです。この時間帯、みなさんはどこで何をしていますか?その場で取り組める対策に、無理のない範囲で節電しましょう。くれぐれも熱中症にはご注意を。