2012/3/21UP
花粉症と環境問題
●今年は花粉が少ない?
今年は例年と比べ2割程度の花粉量と予測されていますが、皆さんいかがでしょうか。東京での飛散開始日は2月24日、その後花粉の飛散は種類を変えながら10月頃まで続きます。
年々増加していると言われる花粉症、実は環境問題と大きく関わっているのです。
●花粉症になる仕組み
花粉を多く吸い込むと体内に花粉に対する抗体ができ、これが一定量に達するとアレルギー症状を引き起こすと言われています。
花粉に多く接する人の方が花粉症になりやすいと考えられています。
●花粉症と環境問題
スギ花粉症が初めて報告されてのは1964年、急増したのは日本が高度経済成長時期にあたります。この時代は急速に自動車が普及し排気ガスによる大気汚染が深刻化した時代で、車の普及とともに道路の舗装も盛んに行われました。
花粉症との関連を見てみると、まず特にディーゼル車からの排気ガスに含まれる成分がアレルギー反応を強めたのでは?という説です。これは日光いろは坂の車の通行台数の増加とスギ花粉症の増加に相関があるという報告に裏付けられます。次に、昔は土壌に落ちて分解されていた花粉が道路の舗装によって分解されることなく溜まり再度飛散する事で空気中の花粉量が増加したのです。
また、人・自動車の往来が増え花粉が頻繁に舞い上がり、いつまでも症状が続くといった弊害もあります。
他にも、食事による弊害やそもそも花粉を多く出す樹齢31年以上のスギが増加しているなどの要因が関係しているとも言われています。
こういった状況のなか、現在では3人〜4人に一人が花粉症だと言われています。
●花粉症の予防
○規則正しい生活をし風邪などひかないようにしましょう
かぜなどを引くと粘膜が弱くなり花粉症の症状がひどくなることがあります。
○お酒、タバコを控えましょう
お酒は鼻づまりを悪化させる恐れがあります。
また、タバコも粘膜を傷つけます。
○うがい手洗いの励行
口内に侵入した花粉や手に付着した花粉を洗い流すことで発症の可能性を
小さくします。
○室内に花粉を入れない
洗濯物はできるだけ室内に干し、屋外での花粉の付着を防ぎましょう。
○マスクやメガネの利用
外出時のマスクの着用や以外かもしれませんが普通のめがねの使用でも
花粉付着量を削減することができます。
●花粉症に関する情報
東京都では、都内の花粉情報を発信するサイト「とうきょう花粉ネット」により、花粉の飛散予測、実測データなどを、また、「花粉症一口メモ平成24年版」を発行し花粉症に関する様々な情報を提供しています。
花粉症でお困りの方やそうでない方も是非一度ご覧ください。